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研究紹介

靭帯損傷は、アマチュアスポーツ選手やプロアスリートのみならず、健康な若者、高齢者など、老若男女問わず幅広い世代にみられます。原因は、スポーツ中の受傷、交通事故、転倒などであり、高齢者の場合は加齢に伴う関節可動域の変化で靭帯を痛めるケースもあります。
治療法は患者の年齢、生活を考慮して選択されますが、適切な治療がなされなかった場合には、変形性関節症を発症し、関節の機能障害を引き起こす恐れがあります。
靭帯損傷のみの場合はギプス等の固定による保存的治療が行われますが、靭帯が完全断裂した場合はポリエステル、ポリテトラフロロエチレン、ナイロン等を用いた人工靭帯を用いるか、あるいは本人の膝蓋靭帯、半腱様筋・薄筋腱等の靭帯・腱を移植する自家移植も行われています。
人工靭帯は、手術から復帰までが短期間で比較的早く運動も可能になる一方で、経年劣化に伴い長期間経過すると耐久性が損なわれるという問題があります。
本人の腱や靭帯を移植する自家移植は、健康な体の部位にもメスを入れるため、本人の負担や痛みが大きくなります。また、いったん関節に定着すれば耐久性が高い一方で、移植部位が定着するまでに時間を要するため、手術から復帰までに時間がかかり、根気強いリハビリが必要となります。
当社では、慶應義塾大学医学部整形外科学教室 中村雅也教授グループとの共同研究において、MSC(間葉系幹細胞)やiPS細胞から誘導した靭帯組織と既存の人工靭帯を利用した新規コンポジット靭帯の開発を行ってまいります。人工靭帯と、患者のMSCやiPS細胞から誘導した靭帯組織を組み合わせることで、健康な体の部位を傷つけることなく、患者が復帰するまでの時間を短縮させる一方、優れた耐久性を持ち合わせた新規コンポジット靭帯の開発を通じ、靭帯疾患領域における革新的再生医療の早期実現に向け、社会貢献していくことを目指します。

 

 

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